FILE006 白金台の平屋

古い日本家屋の良さを引き出す

2017.10.05

長らく借地として貸し出していた土地に建っていた、築100年を超える木造平屋建て。オーナーがこの建物を「カリアゲ」で活用することを決めたのは、「オーナーの改装費用負担ゼロ」が理由でした。

古さの割にきちんと手入れがなされ、雨漏りなどもありませんでしたが、リフォームが重ねられたことでもともとの古い家の良いところが覆い隠されてしまっていました。改装では、そうした古い家ならではの良いところを引き出すことを意識。天井は撤去し、梁は現しにしました。縁側のある日本家屋ならではの間取りはそのまま、設備は新設。雪見障子や源氏襖などの建具は既存を活かしています。素材のバランスに気を配り、古民家のイメージに偏りすぎない空間に再生しました。

「カリアゲ」後の運用方法は、古い家ならではの水まわりと居室が分かれた間取り、約110㎡という広さ、白金台という好立地から、サロンや教室、店舗や事務所としての使用も想定。現在の入居者は、事務所併用住宅として使用しています。

地主であるオーナーは「ここまで良くなると思っていなかった」と話し、所有する他の空き家や空室についても「カリアゲ」での活用を検討しているそうです。

所在地:東京都港区白金台
建物構造:木造
建物規模:平屋建て
築年数:不明
借主:株式会社ルーヴィス(カリアゲパートナー)
企画:株式会社ルーヴィス
設計:株式会社ルーヴィス 佐藤真生子
施工:株式会社ルーヴィス 佐藤真生子
写真:中村晃

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