FILE014 江古田のアパート

入居者のDIYで価値が上がっていく賃貸アパート

2023.03.17

空室になっていた木賃アパートの1階を「カリアゲ」して、DIY賃貸として再生・運用している事例。

建物は築50年越え。元は和室2間に縁側のような板間がひとつ、独立型キッチンという間取りでした。リノベーションでは、居室部分はボロボロだった部分を補修しつつ、「DIY型賃貸」として住まい手がカスタマイズを楽しんでいける空間に仕上げました。

床は一部の畳を外し合板貼りに、壁の一部にも合板が貼られており、住まい手はこの合板をきっかけに、さらに仕上げを重ねたり、塗装をしたり、棚を取り付けるなどのDIYをしていくことができます。一方、インフラとなるキッチンとバス・トイレは設備機器を交換してしっかり整えており、DIYをせずとも十分に住める空間とすることで、住まい手の選択肢を残しました。

「原状回復義務がない」という点は入居者のDIYへの心理的負担もなくします。初代入居者はDIYを積極的に楽しむタイプで、合板の壁に棚を付けたり、建具を入れ替えるなど、暮らしに合わせたカスタマイズを満喫していました。初代入居者が仕事の事情で退去することになり、新たに入居者を募集した際、初代入居者の部屋の写真を掲載したところ、次の入居者がすぐに決定。DIYで住まいをカスタマイズする楽しさが、写真を通じて伝わったのでしょう。

カリアゲパートナー・HandiHouse projectは、こうしたDIY型賃貸による空き家・空室活用の提案をしています。物件をDIY型賃貸としてリノベーションするだけでなく、より良質で健全な賃貸運用のために、入居者のDIYサポートも行っています。

カリアゲ首都圏 HandiHouse project

所在地:東京都練馬区旭丘
種別:住宅
竣工年:1967年
規模:木造2階建(1階部分)
面積:48.2㎡
借主:HandiHouse projectカリアゲ首都圏

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